なぜやるの?という目的意識を持つこと、また、その意識を互いに共有し進んでいくことの難しさ。
もう12月かあなんて思っていたのに、気がつけば今日は28日。師走の早さに驚きつつも、今年1年はほんとにいろいろあったなあとしみじみとした気持ちでいる、。
と、2017年を述懐しようかなと思っていた手前、最近よく考えていたことを文章として残しておこうかなと思い及んだので、千葉県は船橋駅近くのフレッシュネスカフェにて、この文章を打っています。(笑)
私事ですが、最近まで代表を務めていたBoy.を抜けました。そして現在は、Boy.に属していた仲間たちとともに新メディアを立ち上げようと日々奮闘しております。
そんなぼくの最近の悩みというか、考えていること。
「なぜやるの?という目的意識を持つこと、また、その意識を互いに共有し進んでいくことの難しさ。」
ぼく自身、もともと企業の1事業として存在している「Boy.」というウェブメディアのなかで考えていたことなので、ちょっとだけ目線は違うのかなとは思うのですが、サークルに過去所属していて役職を持った経験がある人は感じたことがあるのかな、なんて。
なにかゴール(目的)を持って物事にあたるとき、その目的を達成するために施策を考えると思うんですよね。
たとえばメンバーや外部関係者の前でプレゼンすることがあれば、資料作成のために書籍やネットを利用し情報収集することがあると思います。
そんなときよくあるのが、情報を得ることにばかり意識がいってしまい、いつの間にか情報収集自体が目的と化すというケース。(わりと極端なんですけど、たまにあるっしょ!)
結局、そのデータや情報を使い”何”を主張したいのか、そこに行き着かずに時間が過ぎさってゆく。作業それ自体に没頭してしまう経験は、多くの人にあるはずで、みなさんも思い当たる節はないですか?
これって、手段の目的化ってやつですよね。目的を達成しようと始めた手段が、いつのまにか目的にすり替わっているというおっっっっっそろしいトラップです。怖い怖い。
あくまで一例ですが、今までぼく自身Boy.を運営してきたなかで、こうしたことがたまにあって。
いま思いつくところだと、以前、ウェブメディアの文章に関する体裁を整えるという目的のもとに作り始めたレギュレーションシートがあったんですよね。
なんですけど、自分の性格がゆえ些々たる点にまでこだわってしまい、いつのまにか誰も彼もが使いづらい厄介なツールとなってしまった過去があります。(反省)
「手段の目的化」は常に警戒をしておかないと、簡単に私たちを食い物にします。今までの経験から、たいてい、俯瞰して物事に当たれていない場合に陥りがち。
現在だけしか見えていないと、常にゴールは目の前の壁を破ることです。
そうなってしまうと、ゴールに向けてまっすぐに進んでいたつもりが、いつのまにかどんどん斜めに進んでいましたー、あれ、ここはどこだー、なんて。
もともと描いていた1本線の先にあったゴール地点とはまったく別の地点にたどりつく結果となってしまったり。
こういうことを、Boy.時代に経験してきたんですよね。
だからこそ、みんなと新しく作るメディアでは明確な目的意識をもとに、ゴールから逆算し施策を考えていきたい、なんて思っているんですけど。
任せてみてすごく感じたのですが、ライターという仕事をずっとしてきたメンバー、よくもわるくも我がかなり強いです。
「やりたい」という思考が前面に押し出されると、ふと立ち止まり、”なぜ”を考えたとき、こうあるべきという論調や、なんとなく自分がそう思うから、というあいまいな理由に終始してしまいます。
それこそが手段の目的化とも相通ずるもので、なぜそのメディアを自分たちがやるのかは常に問い続けなければいけないな、と。
なぜを5回繰り返せ、とはよく言われることなんですけど。
自分たちがこの新メディアをやるべき理由はなんだろう?
他のメディアと絶対的に差別化できることってなに?
勝ち筋を見つける必要があるとはいうけど、企業ではない学生団体で勝つ必要ってそもそもあるの?
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考えれば、きりがないんですよね。
それでもやりたいなら、なにを目的とするのか。自分たちにとって理想的な状態はなにか(メディアはもちろん、コミュニティとしても)を定義する。
そのうえで、達成するためにはどんな施策が考えられるか。どれくらいの期間で、どのような方法で、etc..
理想的な状態が定義され、明確なイメージが共有されれば、モチベーションは自ずと高まります。(と、過去の経験から勝手にそう思っている)
こういうメディアって超カッコよくない?
なんで? これこれこういう理由で!…
この部分は? そこはね、こうしたいと思っていて! なんでかっていうとね、こういう理由で!…
各々の目を見つめ、熱く理由を語る。その目はキラキラとしている。自信がにじみ出ている。
全員の欲を抽出したうえで、そこに自分の思いを乗せ、メディア自体や中身のコンテンツに落とし込む。そんな彼のひとつひとつの発言に、メンバーが刮目する。
全員で作り上げるこのメディアですが、必ず1人の先導者が必要だと考えます。1人いれば、考えうる施策のベクトルが大幅にずれることはない。その座に誰がつくのか。
目的意識とそれに対する施策を常に言語化し、メンバーに日々共有、ひとりでhなく、全員で戦っていることを全員が感じられるような組織。
片手間でいいものが作れるほど、世の中に届くほど、現実は甘くはない。ガムシャラにコミットし続けるなかで見えてくるものがあるはず。
そうした経験を、彼らにはしてほしいと思います。
3,4年はOBという立場ですが、彼らに何が遺せるか、日々考えていきたいと思います。
またなんかあったら書こ。(笑)